もっとも相手の本性や本音を知れる場面として「ケンカをする」と捉えてみました。
ケンカをする原因はおよそ・・ミスコミュニケーションがあったり、こだわりがぶつかったり、積み重なった苛立ちが爆発する、ことはふたり居る時間が経てば必ずある障害です。
出会った際に第一印象が素敵だな、となればその先へステップアップしてゆくわけですがしばらくは「良いとこ見せ合い合戦」が続くわけです。ところが、お互いに”合うコト”を知ることも大事ですが”合わないコト“を知ることも一緒に暮らす相手となれば、意外と大事なのでは、と思うのですがどうでしょうか? ・・ましてや結婚を前提として交際するふたりにとってならば「ケンカをする」は非常に重要で、最速的に相手を深く知ることができるだと考えられるのでは?と思いました。 なぜならケンカは避けられないものですし、むしろ最短に距離を縮め健全な関係をふたりで築く上で本性や本音を知ることは必要なコトでもあると思えませんか? 投げやりに破滅へ進むのではなく、仲直りすることによってお互いの絆を強くする、信頼が厚くなる、と言ったらそれも大袈裟ですかね。「ケンカするほど仲がイイ」と聞いたことがあるかもしれませんが、それは「たくさんの仲直り“ごめんね”」があってのことではないかと思います。・・・そうしますと「ちゃんと仲直りする法則」が二人の間に存在する、あったほうが絶対イイ、と思えるならば・・・仲がイイ時にこそ、この法則を創ってみたら!?
そこで色々な角度で調べてみたところ・・・「関係を築くことができる喧嘩の在り方」についての教えがありましたので、私たち結婚30年の夫婦経験をエッセンスとして加えながらシェアさせて頂きます。
❖やはりコミュニケーションは最も重要ということ
ケンカが起きる原因の多くはコミュニケーションの不足や不適切なコミュニケーションから生じます。とげとげしい言い方をしてしまったり、素直に伝えられず皮肉っぽくなったり、粗雑で乱暴な態度をとってしまったり、ごめんやありがとを言えなかったり・・・ お互いに相手の立場や気持ちを分かってあげることが重要ですよね。しかしながら何だかイライラしたり怒りが爆発している最中にはこんなことを冷静に考えられないからケンカが起こるわけですからね。
❖「笑いのツボ」があるように「ケンカのつぼ」を知っておく
この話題をすると嫌がる、こんな態度や言い方をするとイラっとする、など絶対にあります、言われたら触れられたらキレる、は絶対にあります。これをお互いに分析し知っておくことができたら「あっ地雷を踏んじゃった」と気付いて直ぐ方向転換をすることができたり、早めにゴメンねが言えたりすると火消しできない炎上は避けられますね? やっぱり相手の「陽と陰」を知る、相手が嫌がることを知るのは大切なのかもしれません。
❖冷静な状態で話し合える場面や時間を選ぶ
ケンカが起きた時、感情的になるのは当然です。何とか冷静な状態で話合える時間を違うタイミングで用意したり、落ち着ける場所で問題を解決しようとすることが大切です。怒りやストレスのピークでの議論は、どうしても問題を悪化させてしまい素直になれず仲直りできなくなってしまうだけですから。「ケンカをしたくない、仲良くしたい」という基本的な姿勢があることをお互いに感じられることは大切だと思うのです。
❖一旦お互いの話を聞く、逆の立場ならばと相手の気持ちを一旦受け取ってみる
お互いの意見や立場を尊重することが重要です。自分の怒りをひとまず腹に納めて相手の意見を聞き、理解しようとする姿勢が、関係を深める上で不可欠でお互いの信頼に繋がっていくことだと思います。
❖解決策を一緒に見つける、という姿勢を持つ
カンカの目的は相手と対立するのではなく、その問題自体の解決です。冷静に居られるときに一緒に解決策を見つけ、その問題に対処するための方法を協力して考える、話し合うことが大切ですね。
❖謝罪と許しの重要性を理解する、これが仲直りの終着点
もっとも簡単なはずにも関わらずもっとも難しいのが「自分の間違いを認め、謝罪すること」です。また同時に「相手の謝罪を受け入れ、許し合うこと」が関係を強化するうえで大切なことです。「理屈としては分かっているけど・・」かと思いますが自分達を取り巻く大好きな子供や家族や友人の顔を想い浮かべて冷静になりましょう。
❖感情的な暴力は絶対に許されない、を肝に銘じる
ケンカの中で感情的になることは当然ですが、暴力や侮辱は絶対に許されません。相手を傷つけることや別の話題を持ち出しては上乗せするなど。 当たり前過ぎることですが「手を挙げてしまうことは言語道断です」が触れてはいけないことを口にしてしまったら本当にふたりの関係を壊し、修復ができず取り返しがつかなくなることを知っておかなければなりません。そんな遍歴がある相手を選んではいけませんけどね。結婚前に分かれば「今わかったよかった」と救われますね。
❖プロフェッショナルの助けを求める
これは結婚後の危機の際の話題ですが・・・時にケンカの解決にプロフェッショナルの助けが必要なくらい深い問題な場合もあります。カウンセリングやセラピーを受けることで、関係を改善し、健全なコミュニケーションスキルを身につけることができます。海外ではわりと普通のことでプロに公平な立場で聞いてもらい、どうしたら改善できるかの的確な指導をもらえます。アメリカの友人から意外とスッキリなれるから気軽にそれらのサービスを利用することも選択肢としてあってイイと聞いたことがあります。
以上の教えを実践することで「カップルはケンカを建設的な方法で行い、関係を強化してより健全な結婚生活を築くことができる」という話でした。 ケンカをすることが常に否定的行為ではないと思えますね。いずれにせよ「一緒に仲良く暮らす」ために努力する姿勢をどんな逆境でも持ち続けることがふたりの信頼と安らぎになると思いませんでしたか?
結々 古里彰康・麻紀子